「はりねずみの森」は、世界中の新たな都市へと移動するごとに、配置を変え変化するビデオインスタレーション。それは、まるで、森のように深く根をおろし、広がり、何もかもを包み込む。全ては2010年3月、ニューヨークで始まった。アート界での話題はこの小さなデジタルカメラ「デジタルはりねずみ」で持ち切りである。すっかり時代遅れのこのカメラは、ハイテクなカメラのようにクリアに撮影することはできない。その不安定で粗いショットは常に雑音に溢れていて、デジャヴュの感覚を私たちに与える。動画撮影では、さらにその特異性が際立つ。それがアーティストたち*を魅了した。彼らはこのビデオカメラがどれほどユニークかということにすぐに気が付いた。そして間もなく、沢山の映像が数多くの様々なアーティストたちによって撮影された。2010年3月、ニューヨークのニューミュージアムのエントランスにてそれら映像の展示が行われた。続いて、東京。ここで、新しい表現方法が誕生した。それが「はりねずみの森」であった。世界中から集められた映像が細切れにされ、混ぜ合わされ、そして繋げられた。喜びに満ち溢れた映像、メランコリックな映像、ノスタルジックな映像、そして大笑い。世界中で起きているあらゆることが、100もの様々な映像となって、100あまりの大小のスクリーンで繰り返し上映される。音楽とイメージが一定期間シンクロし、また消え去る。こうして、映像の森が作られていった。2010年12月、その森がパリのアニエスベーにやって来た。*アニエスベー、ハーモニー・コリン、ジョナス・メカス、シャルロット・ゲンズブール、パトリス・ルコント、キム・ゴードン、クリストファー・ドイル、マーク・ボースウィック、ソー・ヨン・キム、ホッサン・レオン、アルバート・メイルズ、アリ・セス・コーエン、バーナビー・クレイ、ブルース・ラブルース、カルラ・ブルックオフ、チャド・フィリップス、パク・チャンウク、クリス・アップル、コレクティブ・オブ・ビジョン、クリスティナ・グアダループ、デイヴ・ポーツ、イザベル・コイシェ、ジェハッド・ンガ、ジェンス・レックマン、ジョシュア・ズッカー=プルーダ、ルイザ・サ、マット・アマト、ミランダ・ジュライ、マウント・イアリ、ニック・デンジャーフィールド、ニック・ワプリントン、オリバー・ペイネ、ピーター・スパーク、レージ・ゴフ、ツァオ・ハン、ボブ・リー、クラランス・リー、クリス・オング、ルーイ・ワン・ピン、ジミー・タナカ、マーク・テオ… 映像編集:SuperHeadz.Tokyo
オープニング:2010年12月9日、午後7時から午後10時まで、アニエスベー(17 rue Dieu 75015 Paris)にて
展示:2010年12月10日から23日まで、アニエスベー(17 rue Dieu 75015 Parisおよび6 rue du Jour 75001 Paris)にて





